ビタミンD欠乏で死亡率が4倍に!

血中のビタミンDが低値であると、新型コロナウィルスに感染しやすいことが、19万人を対象にした研究で明らかにされています。しかし日本のメディアでは、この事実が一切報道されていないことは、誠に残念なことです。世界の国々からビタミンDとCOVID-19との関係についてのレポートがありますが、日本からのものはほとんどありません。

本日お伝えする研究報告は、ベルギーからのものです。2020年3月1日から4月7日までの期間、COVID-19により入院した186名について、血液中のビタミンD濃度とCOVID-19重症度との関係について調べています。ビタミンD濃度が、25(OH)D濃度が20 ng/ml未満をビタミンD欠乏と定義しています。

その結果、対象患者の59%にあたる110名の患者がビタミンD欠乏であり、女性の47%、男性の67%にビタミンD欠乏がみられました。特に男性では、ビタミンDの血中濃度が低下すると胸部CT画像によるCOVID-19重症度が増悪する傾向がみられました。CT画像上、比較的軽症のStage1の患者では、ビタミンD欠乏である割合は55%でしたが、重症のStage3ではその割合が74%に増加していました。

さらに驚くべきことに、入院時にビタミンD欠乏があると、COVID-19による死亡率が3.9倍にも増加することが確認されました。この数値は慢性呼吸器疾患による3.6倍を上回るものでした。

当院の外来データでも、初診患者約1800名のうちの約40%でビタミンD欠乏がみられています。(下図)至適濃度といわれる40ng/mlに達していた人の割合はわずかに5%でした。12月から2月にかけては、一年中で最もビタミンDの血中濃度が低下する時期です。新型コロナ感染予防や重症化予防のためにも、ビタミンDを積極的に補充しましょう。

一日の摂取量の目安は、2000から5000 IU (50 から125μg)。肥満の方はこれよりも多く服用する必要があります。摂り過ぎることのリスクを心配される方もおりますが、医薬品のビタミンDは活性型ですので、摂り過ぎると高カルシウム血症などの副作用がおきますが、サプリメントで摂取するビタミンDは非活性型ビタミンDですので、危険な副作用はほぼありません。

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