ビタミンKとCOVID-19

COVID-19感染者数が増加しています。感染者数の増加は、PCR検査件数の増加により増えることは、至極当然のことですので、数字だけを見て一喜一憂することは不要と考えます。今できることは、これまで以上に健康に留意して、自分自身の免疫力を高めることです。

ビタミンDが免疫力を調整して、COVID-19感染の予防や重症化、さらには死亡率の減少に貢献していることは海外でも大きな話題となり、毎日のようにビタミンDに関する情報がネット上で拡散されています。東京のドラッグストアでもビタミンDの品切れが始まっていると聞きました。

免疫力を維持、増強するために欠かせない栄養素には、ビタミンDのほか、亜鉛、マグネシウムがありますが、ビタミンKも忘れてはならない重要な栄養素です。最新のオランダの研究では、体内のビタミンKが低下するとCOVID-19が重症化しやすいことが報告されています。

この研究では、135名のCOVID-19入院患者について調べた結果、健常人と比較して体内ビタミンKの量が有意に低下していたことがわかりました。またこれらの患者では、冠状動脈や胸部大動脈の石灰化も進行していたということです。

ビタミンKは、骨を丈夫にし、動脈硬化を防ぎ、免疫力を維持する重要な働きをしている栄養素です。健常人では腸内細菌が作り出してくれる量で十分とされていますが、腸内細菌叢の状態が不安定な場合には不足する可能性もあります。ビタミンKを補う食品の代表は、納豆やチーズなどの発酵食品、またケールなどの緑黄色野菜です。

COVID-19感染予防のためには、ビタミンKを生み出してくれる腸内環境を良好に保つことが必要です。このためには納豆などの発酵食品を欠かさずに摂取することが大切です。

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