第18回 日本抗加齢医学会総会

毎年5000名ほどが集まる、日本抗加齢医学会総会が5月25日から27日まで、大阪で開催されます。27日の日曜日には、一般の方対象の市民公開講座も企画されています

元気に長生きをするための情報を手にされたい方は、是非ともご参加下さい。
満尾自身は、
シンポジウム1(25金曜日)にて「光環境とエイジング…..ビタミンDの効用」、
シンポジウム25(27日曜日)にて「米国の統合医療の現状」、
ハンズオンセミナー(26土曜日)にて「高齢化社会における健康寿命と低栄養」についての講演を行います。

「光環境とエイジング…..ビタミンDの効用」
地球上の全ての生命体は、太陽光線の恩恵を受けていると言っても過言ではありません。太陽光線は、まさに命の母のような存在です。しかし1980年の初頭から、紫外線による皮膚ガンのリスクが強調され、多くの人が紫外線を避けるようになってしまいました。その結果、起きた最大の弊害は現代人のビタミンD欠乏症です。 特に深刻な問題は、母乳栄養だけで育てられた乳幼児のビタミンD低下に現れています。彼らのビタミンD血中レベルは、粉ミルクで育てられた場合の半分以下しかないという、悲しい事実が確認されています。これは妊娠可能年齢にある女性が、紫外線を避けるだけでなく、ビタミンDの供給源である魚を食べる機会も減らしたことによる必然的な現象です。その結果、乳児のくる病の発症率が、2014年までの10年で約2.5倍に上昇したという驚くべき研究報告もあります。 ビタミンD欠乏による健康障害を防ぐために、欧米諸国では適度に日光浴することが推奨されています。「色の白いは七難隠す」などという諺があるせいでしょうか、日本の女性は紫外線を嫌う傾向が強いようです。どうしても日焼けしたくない方は、そのデメリットであるビタミンD欠乏を予防するために、サプリメントで積極的にビタミンDの補充をされてください。 来週は「米国の統合医療の現状」についてお伝えします。

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