第18回 日本抗加齢医学会総会 その2


日本抗加齢医学会総会が5月25日から27日まで、大阪国際会議場で開催されます。27日の日曜日には、一般の方対象の市民公開講座も企画されています。元気に長生きをするための情報を手にされたい方は、是非ともご参加下さい。
満尾自身は、下記の講演を行う予定です。
シンポジウム1:第1会場 5月25日(金) 09:10~10:30 「光環境とエイジング…..ビタミンDの効用」
ハンズオンセミナー: 10F 会議室1006 5月26日(土) 13:20~15:00 「高齢化社会における健康寿命と低栄養」
シンポジウム25:第2会場 5月27日(日) 10:40~12:10 「米国の統合医療の現状」

「米国の統合医療の現状」について少しお話しします。
統合医療とは、わかりやすく言えば、現在の医学部教育のカリキュラムに含まれない、補完代替医療を含めた統合的な医療を意味します。具体的には、鍼灸、マッサージ治療、アロマテラピー、瞑想、など様々な領域が補完代替医療に含まれます。

米国では1990年代初頭から統合医療に対する関心が高まり、国家機関であるNIHにも統合医療部門併設されています。2001年にはハーバード大学の関連病院に統合医療部門を扱う施設ができたほか、デューク大学ど著名な医療機関では統合医療的なプログラムの提供が一般的になりつつあります。

統合医療を行なっている医療施設29機関に対する調査では、従事する医療スタッフでは医師についで多いのは鍼灸師、マッサージ治療師、瞑想指導者、栄養指導師、ヨガの指導者となっています。

統合医療の効果が確認しやすい疾病としては、慢性疼痛、消化管症状、うつ病、がん、ストレスなどがあげられています。

当院が行なっているキレーション治療も、統合医療の一つになります。キレーション治療は、NIHによる臨床試験の結果、心筋梗塞再発予防効果が認められたことによって、2017年から第2期の臨床試験が始められています。現代科学に裏付けられた補完代替医療を活用することは、大きなメリットがあると考えられます。

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