「長生きは遺伝で決まる」とも言われますが、最近の研究では、食事や生活習慣も非常に重要であることがわかってきました。米・タフツ大学などの研究チームは、「100歳以上まで生きた親を持つ人たち」の食生活を調査し、健康長寿につながる特徴を報告しました。
研究によると、長寿家系の人たちは一般の人々に比べて、
- 魚をよく食べる
- 野菜や果物の摂取量が多い
- 砂糖を控えている
- 塩分摂取が少ない
という傾向がありました。
魚に含まれるEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸は、血管や脳の健康維持に役立つことが知られています。また、野菜や果物に含まれる抗酸化成分は、老化や慢性炎症を抑える働きが期待されています。
一方で、砂糖や塩分の摂りすぎは、高血圧、糖尿病、動脈硬化、認知症などのリスクを高める可能性があります。今回の研究は、「遺伝的に長寿の素質を持つ人たち」が、さらに健康的な食生活を実践していることを示した点で興味深い内容です。
研究者らは、「栄養は自分で変えることのできる重要な因子」であり、寿命や健康寿命に大きな影響を与える可能性があると述べています。
日本は世界有数の長寿国ですが、近年は食生活の欧米化により、加工食品や高糖質食の摂取が増えています。その結果、生活習慣病や認知症の増加が問題となっています。今回の研究は、魚や野菜を中心とした昔ながらの和食に、改めて健康長寿のヒントがあることを示しているのかもしれません。
健康長寿のために、まずは
- 魚を積極的に食べる
- 野菜を毎食取り入れる
- 甘い飲み物やお菓子を減らす
- 塩分を控える
といった基本的な食習慣を意識することが大切です。毎日の食事の積み重ねが、10年後、20年後の健康を大きく左右するのです。
Erfei Zhao et al, Adherence to Various Dietary Quality Indices in the New England Centenarian Study, Innovation in Aging (2025). DOI: 10.1093/geroni/igaf122.2015

