緑茶の効用

新茶の季節になりました。たびたびお伝えしているように、緑茶には様々な健康効果があります。中国で始まったとされる喫茶の習慣ですが、中国では発酵茶を飲む習慣が一般的となり、日本では緑茶がその中心的なものとなっています。緑茶の健康効果をもたらす最大の成分は、ポリフェノールの一種である、カテキンやエピガロカテキンガレート(EGCG)とされています。

ポリフェノールには内臓脂肪を減らす働きも知られており、市販の緑茶ドリンクも、脂肪燃焼作用をうたったものも増えているようです。さらに、インスリンの感受性を向上させる働きも報告されており、血糖コントロールから糖尿病予防効果まで期待することができます。

緑茶には微量ながらカフェインも含まれます。さらに脳に対してリラックス効果をもたらすと言われているアミノ酸の一種であるテアニンも含まれます。テアニンには、GABA、ドーパミン、セロトニンといった気分を高める脳内物質を増加させる効果があると言われています。

さらに近年の研究では、脳の機能のサポートだけでなく心筋梗塞や脳血管障害など、動脈硬化性血管疾患のリスクを軽減することが示唆されており、慢性疾患対策としての可能性も期待されています。そのメカニズムには、ポリフェノールの持つ抗酸化作用だけでなく、緑茶の成分であるクロロフィルに含まれるマグネシウムの働きがあると考えられています。

あれこれ理屈を考えていると、美味しいお茶も不味くなりそうなので、堅苦しいお話はこのくらいにさせていただきます。爽やかな新茶を是非ともお楽しみください。

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