ビタミンDで糖尿病予防

春分も過ぎて日照時間も長くなってきました。日光を浴びることは心身にとって大きなメリットをもたらします。その代表的なものがビタミンDを増やすことです。ビタミンDの効用については、こちらのブログでも度々ご紹介していますが、
最新の研究では、サプリメントでビタミンDを補充することは糖尿病予防になる可能性があるということです。

この研究では次の3つのグループで比較試験を行っています。
(1)ビタミンD3…………….20000 IU(500 μg)を週に1回服用。
(2)ビタミンD3…………….4000 IU(100 μg)を毎日服用。
(3)エルデカルシトール(活性型ビタミンD)……..0.75 μg を毎日服用。

3年以上にわたり経過観察を行った結果、ビタミンDを服用したグループでは、糖尿病の発症率が22.7%でしたが、非服用群では25%でした。これは糖尿病の相対的発症リスクを約15%減少させたことになります。現在全世界には、3.7億人近くの糖尿病予備軍の患者がいるとされていますので、本研究の結果に基づけば、ビタミンDを服用することによって、約1000万人が糖尿病を回避できる可能性があります。

さらに注目すべき結果として、調査期間中の血中ビタミンD濃度の平均が、 50 ng/mL以上であったグループでは、ビタミンD濃度が20-29 ng/mLであったビタミンD不足群と比較して、糖尿病になるリスクが76%も減少していたことがわかりました。一方、ビタミンD服用による深刻な副作用の報告はありませんでした。

サプリメントのビタミンDは、ビタミン製剤の中で最も安価なものであり、本研究でも述べられているように、危険な副作用がありません。そして健康を維持する上では、様々な重要な働きをしていることが報告されています。ビタミンDは、安くて、安全でかつ効果的な栄養素の一つです。

糖尿病の真の原因は糖質依存の食生活ではないという説もあります。なぜなら、現代人の全カロリーに占める糖質摂取量の割合はむしろ減少しているとも言われており、糖尿病の原因は脂質の取り過ぎという意見もあります。本研究から推測できることは、現代人の糖尿病罹患率の上昇の隠れた原因の一つとして、現代人に見られるビタミンD不足の現象があるかもしれません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次