脂肪の取り過ぎに注意を

脂肪のとりすぎは肥満の原因になるだけでなく、脳細胞の炎症の原因となっている可能性が最新の論文で明らかにされました。この研究によれば、脂肪を多く含む食事を摂取することで、脳内にある視床下部というホルモンバランスを司る重要な器官の細胞に炎症が起きてしまい、その結果太りやすくなるだけでなく、脳の機能にも障害が生まれる可能性が指摘されています。

パサパサな肉よりもジューシーな肉を美味しいと感じるのは、脂肪を摂取することで効率的にエネルギー源を確保することができるため、ある種の幸福ホルモンが分泌されるためであると言われています。しかし過ぎたるは及ばざるが如し、脂肪のとり過ぎは脳細胞に対して深刻な悪影響を与えていることがわかりました。

一言で脂肪といっても、様々な種類のものがあります。鳥、豚、牛に含まれるものは飽和脂肪酸、魚や植物由来の脂肪は不飽和脂肪酸を多く含むことが知られています。数年前にブームとなったココナッツオイルは、飽和脂肪酸を多く含むことで健康に良くないと信じられてきました。しかし、ココナッツオイルに含まれる脂肪酸は、炭素数が12個ほどの中鎖脂肪酸がほとんどであり、むしろ健康を促進する働きがあることが、最近の研究で明らかにされています。

当院では、加熱調理にはココナッツオイル、非加熱調理にはオリーブオイルを中心に摂取されることをお勧めしています。ただしどちらのオイルも「エクストラバージン」の表記がある良質な製品を選ぶことが大原則です。健康維持のためには、適切な種類の脂肪を適量摂取することが極めて重要です。

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