マグネシウムを補給しよう!

「足をつる」困った症状でお困りの方は多いと思います。これはマグネシウム不足の一つのサインです。

マグネシウムは細胞内に多く存在する大切なミネラルの一つですが、過度な運動などのストレスがかかると減少してしまいます。また加齢によっても細胞内マグネシウム濃度が減少することが知られています。高齢者で足をつりやすくなる方が多いのはこのためです。

筋肉の収縮はカルシウムが働くことで生まれますが、収縮した筋肉を弛緩させるのはマグネシウムの働きによるものです。マグネシウムがないと一度収縮した筋肉を元の状態に戻すことができないわけです。すなわち筋肉の痙攣が起きやすくなります。

同じ現象が血管壁にある筋肉で起きれば、血管が勝手に収縮してしまう血管攣縮(れんしゅく)とよばれる状態が生まれ、高血圧や狭心症の原因となります。消化管の細胞にマグネシウム不足が生じると腸管の動きが悪くなり便秘の原因となります。

マグネシウムを補充するにはどのようにしたらよいのでしょうか。自然界でマグネシウムを多く含む生物は植物です。葉緑素のクロロフィルはその構造の中心にマグネシウムを保持しています。木の実にもマグネシウムは豊富に存在します。砂糖の弊害を無視できるならば、カカオ豆から作られるチョコレートはマグネシウム補給には適した食材です。

珈琲、大豆製品、海草類もマグネシウムを多く含む食材です。 成人で一日あたり約400〜600 mgのマグネシウムを補給する必要があるといわれていますが、現代人の平均的な食生活では十分にカバーできていないようです。積極的にマグネシウムを補給しましょう。

マグネシウムの効用
1. 血圧コントロール
2. 筋肉弛緩作用
3. 心臓血管病予防
4. 骨粗鬆症予防
5. 偏頭痛予防
6. PMS(月経前症候群)に伴う症状の緩和

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