キノコと健康

キノコには様々な薬効成分が含まれています。中でも霊芝には免疫賦活化作用があることが広く知られています。霊芝は、日常食として利用するものではありませんが、普段の料理に活用できるキノコ類にも、数多くの健康効果があります。日本ほど様々なキノコが一年中食べれる国はないかもしれません。ざっとあげただけでも10種類ほどの食用キノコが市販されています。本日はキノコの健康効果について述べたいと思います。

食物繊維:重量比ではキノコに含まれる食物繊維の量は、野菜類の中で群を抜いて多いものです。食物繊維は善玉腸内細菌を増やすために欠かすことのできない栄養素です。便通改善効果も期待できます。キクラゲには水溶性食物繊維であるペクチンが含まれており、腸内細菌叢のバランスを維持する働きがあります。

ビタミンD:キノコには、植物由来のビタミンD2が含まれます。人体にとっては動物由来のビタミンD3の方が利用しやすいという利点がありますが、ビタミン D2も多めに取ればD3と同様の健康効果が期待できます。ビタミンDはカルシウムの吸収や免疫機能の調整、動脈硬化や糖尿病予防といった重要な働きがあります。

エルゴチオネイン:エルゴチオネイン(ergothioneine)は、アミノ酸から作られる強い抗酸化用を持つ栄養素です。特徴的なことは、細胞内のミトコンドリアに集積しミトコンドリアの酸化を防ぐ働きがあることです。その結果、抗炎症作用、遺伝子損傷の予防、さらには認知症予防効果が期待されている栄養素の一つです。エリンギやヒラタケに多く含まれており、中でも北海道で取れる「たもぎ茸」には特に多く含まれることが知られています。

βグルカン:多糖類の一種であるβグルカンには免疫力向上作用があることが知られているほか、血糖値の上昇を緩やかにすることも報告されています。βグルカンは、霊芝、椎茸、舞茸などのキノコ類に多く含まれています。中でも椎茸に含まれるβグルカンはレンチナンとも呼ばれ、免疫賦活化作用があるとされています。

上記以外にも様々な栄養素がキノコには含まれます。キノコを日常的に摂取することをお勧めします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次