ファーストフードと脂肪肝

謹賀新年。 本年もよろしくお願い致します。2023年が始まりました。パンデミックによる行動規制も、幸いなことに、いつの間にか消退して、コロナ前に戻りつつあることは喜ばしいことです。しかし、この時期は例年であれば、インフルエンザの流行時期になります。手洗いやうがいといった基本的な予防手段を怠らないことは、忘れずに行ってください。

新年初のブログは、ファーストフードと脂肪肝との関係について、最新論文からご紹介します。脂肪肝とは、肝臓の中に5%以上の脂肪が蓄積した状態ですが、これは単に脂肪が増えていると言う物理的な問題ではなく、肝臓の代謝自体が障害を受けてしまっている、病的な状態です。さらにひどくなると、肝炎から肝硬変、肝がんへと進行することも確認されています。

摂取カロリーが、消費カロリーを上回る食生活をする傾向にある人では、脂肪肝になるリスクが増えます。今回の研究では、ファーストフードを食べる機会の多い人では、この傾向が強くなることを指摘しています。

若年層では、1日3回の食事の1食をファーストフードで過ごす方も多いかと思います。しかし、摂取カロリーの20%以上が、ファーストフードから摂取している場合には、脂肪肝になるリスクが極めて高くなると警鐘を鳴らしています。

1日当たりの摂取カロリーが2000 kcal の場合、その20%は、400 kcalになります。通常のハンバーガーのカロリーは約400 kcal程度ですので、毎日のように1食をファーストフードで過ごしていると、脂肪肝になるリスクが大きいと考えられます。大手のハンバーガーショップのサイトには、栄養バランスを確認できるページも用意されていますので、健康管理の上で活用されることをお勧めします。

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