食と健康:ECSを機能させるために

先週のブログでは、エンドカンナビノイドシステム(ECS)についてご紹介しました。人体の恒常性(ホメオスターシス)を維持するために常に働いている仕組みがECSです。ECSを動かすために不可欠な成分のうち、体内で合成されているものをエンドカンナビノイド(EC)と呼びます。

ECには数種類があることが知られていますが、中でも重要なものに、アナンダミドと2-AGと呼ばれる成分があります。アナンダミドはサンスクリット語の「至福」が語源であるように、人体の神経機能を円滑に働かせる機能があります。アナンダミドや2-AGが不足してしまうと、不安神経症や不眠症、筋肉の硬直など身体活動に不調が起きやすくなります。

アナンダミドや2-AGの原料はオメガ6系の脂肪酸です。食品では動物性脂肪や天ぷら油に多く含まれます。脂肪の多い食品を美味しいと感じることの背景には、人間が健康に生きていく上で欠かすことのできないアナンダミドや2-AGなどのEC成分を補充できることにあるのかもしれません。この意味では、美味しいと感じることのできる食事をとることは、健康への大切な投資とも言えます。

美味しいものには色々ありますが、アナンダミドを多く含む日常食品の代表はチョコレートと言われています。できれば糖度の低いものが望ましいですが、疲れを感じた時にはチョコレートを食べることはECSをサポートできる方法の一つです。ブロッコリーなどの野菜類もアナンダミドを増やすことができる食品です。高級食材になりますが、生鮮食品の「ウニ」もアナンダミドを多く含む食品です。美味しいウニを食べて幸せを感じる瞬間があるとすると、体内のECSが働いていると考えてもよいでしょう。

そのほかの方法でECSの機能を維持するためには、適度な運動や睡眠、腸内細菌叢のバランスを保つこと、そして微量ミネラルなど栄養状態を保つことがあります。反対にECSの機能を損なう因子として、過度なストレス、栄養障害、有害金属汚染などが挙げられます。

ライフスタイルを整えても体調に問題がある場合には、ECSをサポートできるものを食品類から補充する必要があります。その代表と言えるのが、CBD oil です。CBD(cannabidiol)は大麻草の薬効成分であり、もちろん日本国内では合法的な食品成分になります。10月3日(日曜日)の午前中にCBDオイルについての講演を行います。関心のある方は是非ご参加されてください。詳細は下記からご覧いただけます。

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