CBD の有効性

CBD? 初めて聞くという方も多いのではないでしょうか。CBDとはカンナビジオールの略称、大麻から取られた成分の名前です。大麻と聞くとさらに驚かれる方もいらっしゃると思いますが、実は大麻は医療の世界では古くから使用されていた薬草の一種であるだけでなく、麻縄などの繊維製品として生活必需品のひとつであったことを知っている方は、本当に少ないと思います。

2018年、WHOは医療用大麻の使用を公式に認めました。それ以降、欧米では医療用大麻の使用だけでなく、地域によっては大麻草の栽培や販売まで自由化されているところが増えてきています。しかし日本では大麻草の栽培は違法行為ですので大麻草を治療目的で使用することはできません。しかし大麻草に含まれる薬効成分であるCBDを使用することは、合法的に認められていますので、これからお伝えするような症状がある場合には、試してみる価値があります。

CBD が注目を浴びたのは、2013年、小児の難治性てんかん発作の治療に有効であることが、CNNのドキュメンタリーなどを通じて広く知られたことから始まりました。患者であった小児,Charlotte Figi,の名前をつけた新種の大麻草もできたほどです。詳細はTEDでのプレゼンをご覧ください。残念ですが、彼女は13年という短い生涯を2020年4月に閉じています。原因はおそらくCOVID-19感染症ではないかと言われています。(CNNより

CBDの作用機序にはまだまだ不明の点も多いのですが、神経の興奮を抑制する作用があることがわかってきています。このため臨床的には、痙攣の治療や予防、痛みの軽減、不安や不眠の解消など、神経系のトラブルに対して用いることが多いようです。

医学的な研究も増えてきています。線維性筋痛症の患者、878名を対象にした医療用大麻の使用状況について調べた研究では、CBDを使用した患者のうち70%以上で、麻薬系の鎮痛剤や他の鎮痛剤の使用が減少したことが明らかにされています。つまり通常の医薬品よりも、CBDの方が症状のコントロールや医薬品による副作用を避ける上で利用価値が高い可能性を示唆しています。

CBD は大麻草の薬効成分ですが、いわゆる麻薬成分であるTHCとは異なり、精神的、肉体的依存作用はない極めて安全なものです。しかし日本では、大麻という麻薬取締の対象植物由来ということで、残念ながら麻薬と混同されがちです。今後は正しい情報が広がることで、CBDが普及することを期待します。

CBD製品は、食品と同じ扱いになりますので、百貨店などでも購入が可能です。製品を選ぶ際には、原料となる大麻草が農薬など汚染されていないこと、成分抽出方法が安全なものであることなどを確認することが必要です。服用方法や服用量については担当医師のアドバイスに従ってください。

目次
閉じる