筍の季節です

新緑の季節に欠かせない食材と言えば「筍」です。10日もたつと竹になってしまうということから「筍」という漢字が生まれたそうですが、そのすさまじい成長力には驚かされます。

筍といえば孟宗竹の若芽が代表的ですが、学生時代、笹竹の若芽を取りに、札幌の郊外まで出かけたことを懐かしく思い出します。

筍には、食物線維が豊富なほか、重要な栄養成分も多く含まれます。なかでもカリウムやビタミンB1は多く含まれており、疲労回復作用があります。次に重要な栄養素として、「チロシン」も多く含まれています。チロシンはアミノ酸の一種ですが、ヨウ素と化合物を作りチロキシンという甲状腺ホルモンの一種になります。

甲状腺は新陳代謝を司る重要なホルモンですが、筍には甲状腺ホルモンを作るための重要な栄養素が含まれていることになります。筍料理の定番である、若竹煮は筍にワカメという取り合わせですので、まさに甲状腺ホルモンを増やすための料理と言えます。このため甲状腺機能亢進症など甲状腺疾患をお持ちの方は、筍のとりすぎに注意が必要です。

チロシンのもう一つの働きは、ドーパミンという神経伝達物質を作ることにあります。ドーパミンの働きは、運動調節、ホルモン調節、明るい感情の維持など広範囲に及び、やる気」ホルモンとも言われるように、元気や意欲を与えてくれる重要な神経機能の調節役です。

この時期に多いと言われるうつ病予防のためにも、筍料理がおすすめと言えるかもしれません。美味しい筍料理を食べて、元気のもとを補充しましょう。

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