麦飯ダイエット

寒さも少しずつ緩み始めました。この時期になるとダイエットを始めようと考える方も多いようです。ということで、本日は麦飯ダイエットのお話です。

麦飯ほど健康面でありがたい食材はありません。麦飯は普通の米に2〜3割の押し麦を混ぜて炊きますが、この「押し麦」とは、消化吸収をよくするために大麦を押しつぶしたものです。大麦の特徴は小麦と比べて、大量の水溶性食物繊維 (β-グルカン)を含むことです。

β-グルカンには様々な健康増強効果があります。免疫力を上げることはよく知られていますが、いまひとつの代表的な働きは、血糖値のコントロールです。水溶性食物繊維であるβ-グルカンは、善玉腸内細菌の栄養源となるほか、腸管ホルモンGLR1の分泌を促します。このホルモンは血糖値コントロール作用があるため、糖尿病患者さんにとっては極めてありがたい働きです。

GLP-1が増えれば、過度な食欲も抑えることが可能です。その結果として、内臓脂肪の減少も認められています。さらに良いことは、朝食に大麦を摂取すれば、昼食の血糖値のコントロールにもなるほど、長時間にわたり効果を維持できる点です。

この他の大麦の健康効果としては、心臓疾患予防、コレステロール低下作用、排便促進などが報告されています。 健康維持のために推奨されているβ-グル カンの摂取量は、一日あたり3gほどですが、これは大麦を 3割混ぜた麦飯を、茶碗2杯程度食べれば補える量です。ダイエットや糖尿病だけでなく、健康長寿のためにも麦飯を活用することをお勧めします。

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