第13回日本抗加齢医学会総会

2013年6月28~30日に日本抗加齢医学会総会が横浜で開催されました。 早いもので2001年に始まった本学会も今年で13回を迎えます。会員数も順調に伸びて現在では約8000名となりました。

会場への参加者も4000人を超えており、会員数の約半数が出席するという他にはあまり例を見ない特徴的な学会とも言えます。本学会では私はランチオンセミナーとシンポジウムの座長を務めさせて頂きました。

ランチオンセミナーは慈恵会医科大学の浦島先生によるビタミンDの臨床のお話でした。浦島先生は過去のレターでもご紹介していますが、ビタミンDの臨床研究に関しては世界的に評価されている研究者です。今回の御講演内容は、ビタミンD服用にてパーキンソン病の症状が緩和されるという画期的な内容でした。

パーキンソン病は進行性の治療が難しい疾患ですが、ビタミンDを服用することで症状の改善傾向がみられたということです。また大腸ガン予防効果についても現在研究が進行中で、おそらくビタミンDには大腸ガンを予防する働きがあることが証明されることになると思います。

本学会の会長は順天堂大学泌尿器科教授の堀江重郎先生ということもあり、男性ホルモンとアンチエイジングに関する話題も豊富に紹介されていました。日本メンズヘルス協会の会長である熊本悦明先生は御年80代半ばですが、2時間にわたる御講演を楽々とこなされ、男性ホルモン補充の面目躍如といったところです。

私も北海道大学の学生時代、熊本先生の講義を受けたことがありますが、あれから30余年、お元気で活躍をされているお姿を拝見することは実に頼もしいかぎりです。これからのアンチエイジングの治療にはホルモン補充の持つ意味が益々重要になってくることを感じさせる学会でした。

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