ピスタチオの健康効果

最近、健康志向の高まりとともに注目を集めている「ピスタチオ」。その魅力は、美味しさだけでなく、健康へのさまざまな効果にもあります。

まず注目したいのが、目の健康を守る効果。ピスタチオには「ルテイン」という植物色素が含まれており、これは網膜の黄斑部に存在する「黄斑色素」の重要な成分です。黄斑色素は紫外線から目を守る役割を果たしており、ルテインの摂取は加齢黄斑変性のリスクを下げると考えられています。

最新の研究では、ルテインやゼアキサンチンの摂取量が少ない高齢者が1日2オンス(約57g)のピスタチオを12週間摂取したところ、網膜の黄斑色素密度が有意に増加し、血中ルテイン濃度も上昇したことが報告されています。研究者たちは「ピスタチオの摂取は目の健康維持に有効な食事療法となり得る」と結論づけています。

さらに、ピスタチオは高たんぱく・低脂肪・高食物繊維で、1オンスあたりのカロリーは約159kcalと、ナッツの中でも比較的低カロリー。たんぱく質は6gほど含まれており、ダイエット中のおやつにもぴったりです。実際に、ピスタチオを定期的に食べる人は、体重やBMIが低い傾向にあるという研究結果もあります。

また、血糖値にも好影響があります。複数の研究で、ピスタチオの摂取が空腹時血糖の低下やインスリン感受性の改善に役立つとされ、2型糖尿病や糖尿病予備群の人にもおすすめされています。

おやつとして食べるなら「殻付き」が断然おすすめ。ある実験では、殻付きのピスタチオを食べた人は、殻なしに比べて約4割もカロリー摂取が少なかったという結果が出ています。手間がかかる分、食べ過ぎ防止にもなるのです。

1オンスのピスタチオは約49粒。目の健康、体重管理、血糖値対策に、毎日の習慣として取り入れてみてはいかがでしょうか。

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