ビタミンDで抜け毛予防

血中ビタミンD濃度が低いと、毛髪が抜けやすくなるという研究報告があります。

この研究は、ビタミンD濃度と脱毛症について調べた23件の比較研究を解析したメタアナリシスです。脱毛症には、男性型脱毛症(AGA)、女性型脱毛症(FPHL)、円形脱毛症(AA)、休止期脱毛症(TE)、無毛症(AE)などが含まれますが、外傷などによる瘢痕性脱毛症は含まれません。本研究では、対象として脱毛患者が3,374名、脱毛症のない比較対象群として7,296名が調べられています。

解析結果によれば、ビタミンD欠乏症とも呼ばれる、血中ビタミンD濃度が20 ng/mL未満である場合、脱毛症のリスクが以下のように増えるとしています。

  • 男性型脱毛症 … 3倍
  • 女性型脱毛症 … 4倍以上
  • びまん性脱毛 … 1.6倍

抜け毛は、年齢、性別、人種を問わず、すべての人に共通する問題です。遺伝、ホルモン、ストレス、栄養不足など、抜け毛の原因は数多くあります。不足すると抜け毛の原因となる代表的な栄養素のひとつに、ビタミンDがありますが、今回の研究はこの点を再確認したものです。

ビタミンDは免疫力を高めるだけでなく、皮膚や骨の健康維持にも役立ちます。さらに、髪の成長に欠かせない健康な毛包を作る働きがあります。ビタミンDの欠乏は、髪の成長に重要な細胞の一種であるケラチノサイトの機能障害に直接関係しています。ビタミンD濃度が低いと、この細胞の供給が不足するだけで、脱毛が起こる可能性があります。

ビタミンDの欠乏を防ぐためには、定期的に日光浴をし、脂肪分の多い魚や卵黄など、ビタミンDを多く含む食品を摂取することが必要です。通常の食品摂取によっても十分な血中ビタミンD濃度を維持できない場合には、ビタミンDサプリメントの摂取がお勧めです。しかし摂取ビタミンD量と血中濃度とは必ずしも一致しない場合があります。担当医にお願いして血中濃度を調べてもらうことをお勧めします。

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