メラトニンの効能

メラトニンは睡眠を誘導するホルモンの一種ですが、その効能は、抗がん作用や抗酸化作用など、睡眠を助ける働き以外にも様々なものが知られています。昨年発表された論文では、メラトニンを10mg服用することで心不全治療効果があることが報告されています。

この研究では、心不全患者85名を対象にしています。メラトニン服用群42名とプラセボ服用群43名に無作為に分類し、血液検査データや症状の変化について比較しています。メラトニン群では10mgを半年間にわたり服用しています。その結果は以下のように、心不全の重症度を表す、NT-BNP proが、メラトニン服用群では大幅に低下しました。

さらに、臨床症状を表すスコアも大幅に改善したことが確認されたということです。メラトニン服用に伴う副作用の報告もほとんどなく、常用しても安全であると考えられます。

高齢化社会に伴い、心不全患者の占める割合は増加傾向にあります。今回の研究は、症例数も少なく、絶対的な評価が難しい内容ですが、臨床的には興味深い結果が得られています。メラトニンは人間だけなく、動植物共通の睡眠誘導成分です。トリプトファンというアミノ酸を原料としており、体内で産生される際にはビタミンB6を必要とします。トリプトファンからセロトニンがつくられ、最終的にメラトニンに変化します。

睡眠以外にも様々な健康効果があるメラトニンですが、残念ながら日本国内での販売は、医療機関からのみという法的規制があります。このため、服用をご希望の場合には、担当医師から入手されることをおすすめします。

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