カリウムで元気な毎日

カリウム(K)とナトリウム(Na)は、1価の陽イオンになりやすい同族の元素であり、生体内では綱引きをするようにバランスをとりながら働いています。カリウムは野菜や果物に含まれる代表的なミネラルであり、一方ナトリウムは塩に含まれます。漢方では、カリウムは緩める働き、ナトリウムは固める働きと表現することもあり、正反対の特徴を持つことがわかります。

最新の研究では、尿中のナトリウム排泄量が多いと心臓血管疾患のリスクが高くなるのに対して、尿中カリウム排泄量が増えると心臓血管疾患のリスクが減少することが報告されています。この研究は、平均年齢が約50歳の約1万人について、尿中カリウムとナトリウム排泄量を平均約9年間にわたり調べた結果です。

一方、他の研究ではカリウムを十分に摂取することで、女性の血圧を適正に維持することができるとされています。さらにナトリウム摂取過剰による血圧上昇を抑える働きがあることも認められました。

この研究では、11,276名の男性と13.696名の女性を対象に、ナトリウム摂取とカリウム摂取量がどのように血圧に対して影響を与えるかを調べています。それぞれのミネラルの摂取量は、尿中に排泄されたナトリウムとカリウム濃度から推測しています。その結果、カリウムを多く摂取する女性では、塩分摂取量が多い女性において血圧降下作用があることがわかりました。データからすると、カリウム1g摂取は、2.4 mmHg の血圧降下作用があるということです。

カリウムは、ストレスがかかると体内から失われやすい性質がありますので、忙しい現代人には必須のミネラルです。カリウムが不足すると疲労感が強くなり、便秘や不整脈もおこりやすくなります。カリウム不足が起こりやすい原因には、ストレスだけでなく、医薬品による副作用もありますので、治療薬を服用している方では注意が必要です。

医薬品やサプリメントにもカリウムを含むものがありますが、胃腸障害を起こしやすいため、カリウムの補給に最適の方法は食品からの摂取です。野菜や果物、海藻類、大豆など植物性食品類にカリウムを多く含むものがあります。煮炊きするとカリウムは煮汁へ漏出してしまいますので、野菜ジュースにしたり、スープのように煮汁も食べれる方法がお勧めです。代表的な食材として、ケール、アボカド、納豆、バナナなどの他、さつま芋があります。

ただし、腎機能障害がある方では、カリウム排泄がうまく行かないため、摂りすぎには注意が必要です。これからの季節は寒さそのものが大きなストレスになります、カリウム補給を心がけて元気な毎日をお過ごしください。

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