キクラゲの効用

キクラゲはキノコの一種ですが、中国語では「木耳」、英語では「Wood Ear」、まさに読んで字の如しです。中華料理の野菜炒めなどに使われることが多いようですが、実はこのキクラゲ、健康増進効果も多い注目の食品で、興味深い逸話があります。

1980年代のことですが、血液の凝固状態を調べていた米国の医師がある患者の採血をしたところ、いつもよりも血液が固まりにくい、いわゆるサラサラ状態であることに気づきました。前日にどのような食事をしたのか患者に尋ねたら、中華料理を食べたということで、さらに詳しく内容を確認したところ、どうやらキクラゲを食べることによって血液の質が変化したことを見つけたというストーリーです。

近年の研究では、キクラゲを食べることによって高脂血症の改善効果があるだけでなく、動脈硬化を軽減し、心臓疾患を予防する可能性が報告されています。他の研究では、がん細胞の増殖を抑える働きがあることが明らかにされています。これらの働きは、キクラゲに含まれる抗酸化作用をもたらす成分によるものと考えられています。

キノコ類には、ビタミンDも含まれることが知られていますが、残念ながらごく微量しか含まれていません。しかしニチモフーズが開発した最新技術は、通常の200倍近くのビタミンDを含んだキクラゲを作ることに成功し、昨年から一般向けの販売も開始しています。200倍近くもビタミンDが増量されていれば、人間が必要とするビタミンDをキクラゲから補充することも十分に可能です。

こちらのサイトにはこのスーパーキクラゲの詳細な情報や調理方法などが掲載されています。心臓血管疾患、発ガン、そして感染症予防の働きが期待できるキクラゲを食生活の中に上手に取り入れたいものです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次