マグネシウムと免疫

寒さが厳しくなるにつれて、新型コロナウィルス感染症患者も急激に増加しており、これまで以上に自己防衛することが必要です。気温が下がると、ウィルスの変性する割合も減少するために、感染率が上がることが知られています。例えるならば、冷蔵庫の中で食品類が日持ちするように、コロナウィルスも冷蔵庫と同じような気温になるこの季節には、空気中で長く残存できるということです。

ウィルスが長持ちするのであれば、COVID-19感染を防ぐためには、免疫力をこれまで以上に増強しておく必要があることは言うまでもありません。免疫力を上げる基本は、栄養、睡眠、適度な運動、ストレス緩和です。栄養については、これまでも度々述べているように、ビタミンD、亜鉛、マグネシウムの補充をすることがもっとも重要です。

マグネシウムとCOVID-19との関係についての海外の研究論文は、マグネシウムの持つカルシウムチャンネル阻害作用が、サイトカインストームの抑制につながる可能性を指摘しています。さらに重要なことは、マグネシウムはビタミンDを活性化するために、欠かすことのできないミネラルであることです。せっかくビタミンDをサプリメントで補充しても、マグネシウムが不足していれば、ビタミンDを有効利用することができないことになります。

マグネシウムはストレスがかかると体外へ流失してしまいます。寒さの厳しいこの時期は、寒冷というストレスによってマグネシウムが失われやすい状態ですので、積極的にマグネシウムの補給をしなくてはいけません。

マグネシウムは葉緑素を多く含む緑の野菜に多く含まれます。青汁や抹茶などは理想的な食材です。ほうれん草や小松菜、ブロッコリーなどは、マグネシウムを多く含む野菜の代表です。鍋を食する機会が多いこの時期は、野菜や魚などから出た煮汁にマグネシウムが含まれますので、汁も忘れずに召し上がってください。

外出自粛によってウィルスとの接触機会を減らすことも重要ですが、ご自身の免疫力を増強するための食生活も忘れてはいけない感染予防対策です。

マグネシウムを多く含む食品
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