亜鉛とCOVID-19

COVID-19感染症は、未だ終息していません。
全世界の動向を見ると、秋風が吹き出すとともにPCR検査陽性患者数が増え始めているところもあり、いよいよ次の波を警戒すべき時期になりました。

ワクチンや特効薬ができていない現状では、
免疫力を最高のコンディションに保つことが、COVID-19感染を防ぐためのベストな方法です。

そのためには、このブログでも度々お伝えしているように、ビタミンDの血中レベルを40ng/ml以上に保つこと、そして本日ご紹介する論文のように、亜鉛などの必須栄養素を積極的に摂取することがお勧めです。

COVID-19感染症が始まった当初から、治療として亜鉛を使用するべきだという報告がありましたが、その後の研究でも亜鉛はCOVID-19感染の重症化を防ぐ可能性などについての報告がなされています。

そのメカニズムは、細胞内でウィルスの増殖をブロックするだけでなく、新型コロナウィルスが細胞内へ侵入するのを防ぐ働きもあることが、基礎研究で明らかにされています。

臨床研究でも、COVID-19感染患者に対して医薬品と一緒に亜鉛を服用した方が、治癒率が高くなり、重症化や死亡率は大きく下げることができることが報告されています。

この研究では、医薬と一緒に50mg相当の亜鉛を服用した場合、亜鉛を追加しなかった場合と比較して、退院できる率が50%増えて、死亡率が約60%減少したことが明らかにされています。

亜鉛は現代人に不足しやすいミネラルです。また70歳以上の高齢者では血中亜鉛が低下することが知られています。今の時期は、牡蠣が亜鉛を多く含む食品の代表です。大ぶりの牡蠣5個で約15mgほどの亜鉛を補給できます。牡蠣が苦手の方は、サプリメントを活用されることをお勧めします。(参考:亜鉛を含む食品リスト

Potential Interventions for SARS‐CoV‐2 Infections: Zinc Showing Promise
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