コリン Choline

コリンは肝臓などで合成されるものですが、少量であるため食品からの補給が必要です。コリンを含む代表的な食品は大豆です。大豆に多く含まれるレシチンという脂質の構成成分がコリンです。卵黄や動物の肝臓にもコリンが多く含まれます。

コリンは、細胞膜を作る構成成分、神経伝達物質であるアセチルコリンの原料、脂肪燃焼のために欠かせない栄養素、遺伝子のDNAを合成するために必要な栄養素など、いずれも重要な働きをしています。一日の必要量は定義されていませんが、おおよそ400~500mg摂取することが推奨されています。

コリンが欠乏する状態は現代人では希とされていますが、激しい運動や極端なダイエット、大量の飲酒、妊産婦などではコリンの不足が起きる可能性があります。急激に痩せることを目的として無理なダイエットを行うと、脂肪肝や胆石症などを併発することがありますが、これはコリンやビタミンB群など脂肪を燃焼させるために必要な栄養素が不足するために起きる現象と考えられています。

コリンは記憶力の栄養素とも言われるように、脳神経の働きを円滑にしてくれます。昔から豆を食べると脳の働きをよくすると言われていますが、これは豆に含まれるコリンを補充することのメリットの一つです。健康診断で脂肪肝と言われている方にもコリン補充がお勧めです。

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