熱中症から身を守るための対策 2025年版

年々暑さが厳しさを増す日本の夏。2025年も全国的に猛暑日が続き、熱中症による救急搬送や死亡例も相次いでいます。でも、ちょっとした工夫や正しい知識があれば、熱中症は防ぐことができます。今回は、最新の熱中症対策をわかりやすくご紹介します。


■ 室内でも安心できない?熱中症の落とし穴

熱中症は炎天下だけでなく、自宅や職場などの室内でも起こります。特に高齢者は暑さを感じにくく、エアコンを我慢してしまいがち。室温28℃を超えたら、ためらわず冷房を使いましょう。扇風機や除湿機との併用で、より快適に過ごせます。


■ 水分補給の基本は「こまめに」「少しずつ」

汗をかくと水分と塩分が失われます。のどが渇く前に、30〜60分ごとにコップ1杯程度の水分を補給しましょう。特に外出や運動時は、塩分も一緒に摂ることが大切。スポーツドリンクや経口補水液、塩タブレットなどが役立ちます。


■ 冷たい飲み物は有効。でも飲みすぎに注意!

冷たい水や飲料は体を冷やし、熱中症予防に効果的です。ただし、一気飲みや大量摂取はNG。
「水中毒(低ナトリウム血症)」という、塩分が薄まって起こる危険な状態になることもあります。
ポイントは「少しずつ、塩分も一緒に」です。


■ 手足を冷やすと、体全体がクールダウン

手のひらや足の裏は、体のラジエターのような働きをする部分なので、ここを冷やすと深部体温を下げることができます。また手首・足首・首の後ろ・脇の下などを冷やすと、そこを通る太い血管から体の熱を効率よく逃がせます。冷たいペットボトルや保冷剤をタオルで包んで当てたり、手を冷水に浸したりすると効果的。冷水は10度前後が理想的。冷たすぎると血管が収縮して冷却効果が下がります。


■ アミノ酸で「暑さに強い体」をつくる

熱中症対策で最近注目されているのが、アミノ酸の補給。アラニンやグルタミンは水分・塩分の吸収を助け、BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)は筋肉疲労を軽減し、暑さに強い体づくりをサポートします。アミノ酸入りの飲料やゼリーを、運動後や外出時に取り入れてみましょう。


■ まとめ:がまんしない・無理をしないが鉄則

熱中症は、少しの油断で命に関わることもある怖い症状です。「こまめな水分と塩分補給」「冷房の活用」「体の冷却」「栄養補助」など、毎日の心がけでしっかり予防できます。

無理やがまんをせず、自分の体と向き合いながら、この暑い夏を元気に乗り越えましょう!

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