「昼寝をすると怠けているように感じる」「夜の睡眠に悪影響では?」
実は、短い昼寝が脳の働きを回復させることが分かってきました。最新の研究では、午後に30〜45分ほどの昼寝を取ることで、学習能力や集中力が向上することが確認されています。
私たちの脳は、朝から夜まで休みなく情報処理を続けています。仕事の判断、会話、スマートフォンの操作など、日常生活そのものが脳への刺激です。その結果、脳の神経細胞同士のつながり(シナプス)は次第に強くなっていきます。この変化は学習に必要なものですが、強くなりすぎると新しい情報が入りにくくなり、脳は「疲れた状態」になります。
この研究では、昼寝をした人の脳では、このシナプスの過剰な働きが一度リセットされ、新しい情報を受け入れやすい状態に戻ることが示されました。これは夜間睡眠と同様の効果が、短時間の昼寝でも起こることを意味します。実際に昼寝後には、集中力が回復し、頭がすっきりしたと感じる人が多く見られました。午後になると仕事の効率が落ちる、考えがまとまらないといった現象は、脳の疲労が関係している可能性があります。
効果的な昼寝の目安は、20〜45分程度。遅くとも午後3時までに行うのが理想とされています。長く眠りすぎると夜の睡眠に影響するため、「短く」がポイントです。もちろん、慢性的な不眠がある場合は昼寝だけで解決するわけではありませんが、日中の脳疲労を軽減する方法としては非常に有効です。
昼寝は決して怠けではなく、脳のメンテナンス時間。上手に取り入れることで、日々の集中力や判断力を保つ助けとなるでしょう。









