緑茶の効用:エピガロカテキンの働き

新茶の季節になりました。2021年は春の訪れが早かったせいか、新茶の刈り取りも例年よりも10日ほど早くなっているようです。この季節になると、当院のブログの話題としてお茶の効用についてお伝えしています。

緑茶に含まれるエピガロカテキンガレート(EGCG)には、抗ウィルス作用があることが10年以上前から知られています。2009年に発表された研究報告では、インフルエンザ(H1N1)に対する有効性が基礎実験で確認されています。

昨年の当院のブログでは新型コロウィルスに対する有効性についても述べました。その後も世界中で新型コロナウィルス治療に対するEGCGの有効性についての研究は進んでおり、COVID-19感染予防のために有用な食品由来の成分であることがわかってきました。

COVID-19は空気の通り道である、気道から体内に侵入すると言われていますが、実は消化管には新型コロナウィルスの侵入経路とされるACE2受容体をもった細胞が多く存在しています。このため消化管の機能を正常に保つことが感染予防にとっては極めて重要なことになります。

緑茶に含まれるEGCGは、消化管の機能を正常化するだけでなく、さまざまな種類のウィルスの増殖を抑える働きがあることがわかってきています。緑茶離れとも言われる昨今ですが、COVID-19対策のためにも、日常生活の中で緑茶を飲む習慣を取り入れたいものです。

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