COVID-19: 陽性でも45%が無症状

6月19日、緊急事態宣言が解除されて、行楽地の賑わいも戻りつつあるようです。しかし新型コロナウィルスがいなくなったわけではありません。最新の研究では、このウィルスは水の中で25日間も残存できることが確認されています。なかなか厄介なウィルスのようです。

一方、COVID-19に感染しても、約45%の症例では全く症状が出ない、不顕性感染であることも報告されています。ウィルスに感染しても、発症する確率はほぼ半分ということです。症状がないのに、ウィルスを持っているということは、知らないうちにウィルスを周辺に撒き散らしていることになります。これがこのウィルスが世界中に蔓延した一番の理由です。

エボラ出血熱のような、致死率70%にもなるような激烈な感染症では、周囲にウィルスを撒き散らす前に患者自身が死亡してしまいます。SARSやMERSも死亡率が10%以上と高かったために、感染者が無症状のまま市街を歩き回ることがほとんどなかったわけです。

COVID-19感染の致死率は、70歳未満の患者であれば、0.4%と当初の予想よりもかなり低いこともわかってきました。しかし70歳以上では、致死率が急激に高くなることも特徴です。このため、介護施設など高齢者が多く居住する場所を訪れる際には、マスクの着用などにより、ウィルスを伝播させないための十分な注意が必要です。

既往疾患を持たない若年者にとってCOVID-19感染は、インフルエンザと同程度の感染症といえます。しかし、知らないうちに自分自身が、ウィルを撒き散らしている可能性については常に留意すべきす。これを予防するために、マスク着用などの感染対策を行うことは、コロナ時代の最低限のマナーと言えます。

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