食事で若さを保つ!

日経Goodayの2回目の話題は、食生活についてです。食事については、「どのように食べるか」そして「何を食べるか」について対策を分けることができます。どのように食べるかの基本は、次の3点になります。

(1)空腹時以外は食べない。
(2)腹八分目を守る。
(3)食べる順番に注意する。

簡単そうですが、なかなかできないという方も多いと思います。 外来でよくある会話に、「お腹が空いていないのに時間が来たから食事を食べています」というものがあります。これでは痩せることはできません。食事の時間に適度な空腹感があることが理想ですが、不規則な生活を送っていると必ずしもそうとはいきません。夜の会合が多い方の場合には、深夜まで飲食をしていることになるので、翌朝の食事の時間には空腹感がないのは当然です。自分のお腹の具合と相談しながら、食べるタイミングや量をコントロールする必要があります。

節食が健康に良いことは昔から知られていました。戦国時代には満腹になると戦にならないということで、腹八分目を心がけたということも言われています。猿を用いた近年の研究では、摂取カロリーを7割程度に抑えると長生きできることが証明されています。食べ過ぎで病気になることはあっても、節食による生活習慣病はありえません。健康維持のためには、もう少しだけ食べたいというところで箸を置く習慣が必要です。

3つ目が食べる順番です。最初に口にするものは、野菜や魚などのおかずにしましょう。ご飯、パン、うどんなどの糖質類は、できるだけ後に食べることがポイントです。こうすることで急激な血糖値の上昇が抑えられることが知られています。急速に血糖値が上がると、インスリンというホルモンが過剰に分泌されるため、血糖値が不安定になるだけでなく、脂肪もつきやすくなってしまいます。食事にかける時間も大切です。ゆっくりとした食事は、満腹中枢が働きやすくなり、過食を防いでくれます。忙しい現代人ですが、食事の時間くらいはゆったりと過ごしたいものです。

直前情報
院長満尾正の講演のお知らせです。第18回 Men’s Health 医学会にて、DHEAの効用についての講演を行います。 コンディショニング研究会との共催シンポジウムになります。一般の方も参加できる会ですので、是非ご参加ください。

第18回 Men’s Health 医学会 シンポジウム7「男性のコンディショニングを高める!」
於:日本科学未来館 第1会場:7月15日(日曜)14:45~16:15

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