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歯周病と脳梗塞

2018 1/31
歯周病と脳梗塞

歯周病の存在が、脳梗塞の発症リスクに大きく関連していることが、米国から報告されました。

本研究は約15,000名を対象に15年間追跡調査を行った中から、歯周病を評価できた患者6,736名について脳梗塞の発症の有無を調べています。その結果、歯周病患者では脳梗塞になるリスクが高くなることがわかりました。

歯周病の重症度診断として、PPC A-G 分類を用いています。PPC-Aは、ほぼ健常な歯肉、PPC-Gはもっとも重篤な歯周病患者です。対象のデータから、1000人が1年間で脳梗塞を発症するイベント数を算出すると、以下のようになりました。

PPC-A=1.29,  B=2.82,      C=4.80,    D=3.81,       E =3.50,      F=4.78,       G =5.03

歯周病の重症度が上がるにつれてイベント数が上昇することがわかります。
この結果から、最も重篤な歯周病患者(PPC-G)では、健常な患者(PPC-A)と比較してほぼ4倍も脳梗塞になるリスクが高いことがわかります。

一方、定期的に歯科受診をしている6,670例では、そうでない 3,692例に比べて、脳梗塞を発症するリスクが23%ほど低下していました。これは定期的な歯科検診や治療が、明らかに脳梗塞の発症予防につながっていることを示唆しています。

歯周病は慢性炎症の原因となります。慢性炎症は動脈硬化性血管疾患、発がん、認知症など、危険な生活習慣病の原因です。本研究は歯周病のケアーが、脳梗塞の予防につながることを具体的に示した画期的な研究報告です。定期的な歯科医の受診をお勧めします。

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