夏のミネラル補給 … 日経新聞から

6月8日土曜日の日本経済新聞の紙面に院長満尾正の短いコメントが掲載されています。テーマは「夏のミネラル補給」です。

暑い夏を元気に乗り切ることはこれからの大きな課題です。
水分補給だけでなく、大切なことは汗と一緒に失われてしまうミネラルを補給することです。
ミネラルには、塩の成分であるナトリウム、クロールや、細胞の機能を整えるマグネシウムやカリウム、そして汗と一緒に失われやすい亜鉛などがあります。

塩分補給で天然塩が推奨される理由として、天然塩にはマグネシウムなど、いわゆる塩以外の成分が微量ながらも含まれているからです。豆腐作りに欠かせない「苦汁(にがり)」は海水から得られた塩化マグネシウムを主成分としています。

マグネシウムには筋肉を緩める働きがありますので、疲労回復効果、便秘予防効果、高血圧予防効果など様々な効用があります。朝起きる前に足をよくつるという方は、マグネシウム不足の可能性がありますので、サプリメントや苦汁などから補給することをおすすめします。

高血圧のために、担当医師から塩分制限を勧められている方も多いと思います。しかし汗を大量にかくような場合には、無理な塩分制限はかえって体調を壊す原因にもなりかねないので注意が必要です。塩分不足の症状は、全身の虚脱やめまいなど危険なものもあります。かかりつけの先生に、血液中のナトリウム濃度をチェックしてもらいながら、塩分摂取量の調整を行うことをお勧めします。

亜鉛もマグネシウムとならんで不足しやすいミネラルの代表選手です。特に高齢者では亜鉛不足が起きやすいことが知られています。亜鉛を多く含む食品を積極的に取るようにしましょう。ミネラル類を補充して暑い夏を乗り切ってください。

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