緑茶の効用 2019

爽やかな新茶の季節となりました。今年は気候不順もあり、茶葉の新芽の育ちがあまり良くないという話も耳にしましたが、やはりこの季節には、美味しい新茶を味わいたいものです。

緑茶の効用については、数々の研究で明らかにされています。2006年に米国のJAMA誌に発表された論文では、1日あたり5杯以上の緑茶を飲む人では、飲まない人と比較して心臓血管疾患で死亡するリスクが、26%も低かったということが報告されています。

別の研究では、緑茶を3杯以上飲むことによって、認知症のリスクを29%も下げることができると言われています。さらに最新の研究では、緑茶を常用することで、がんの発生を防ぐことができると述べている論文もあります。これらの研究によれば、緑茶を飲むことは、心臓血管、認知症、がんという3大死亡原因の予防につながる、極めて重要な健康法の一つと言えそうです。

いずれの研究でも、疾病予防効果をもたらす因子として、緑茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキン、中でもエピガロカテキンガレート(EGCG)と呼ばれる成分が注目されています。このため欧米では、緑茶の成分を抽出した粉末をカプセルに入れ、栄養サプリメントとして服用することが、健康法として推奨されています。

若年層のお茶離れも指摘されていますが、
健康レベルを維持するためにも、緑茶をゆっくり味わう日本文化を残してゆきたいものです。

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