卵を食べよう!

卵を食べるとコレステロール値が上がる? いえいえそのようなことはありません。卵がコレステロールを上げるという説は、科学的な根拠のない都市伝説のような情報です。

しかし多くの外来患者さんたちがこの情報を信じ込まされてしまっています。実に残念なことです。卵は健康維持のためには欠かすことのできない栄養素を豊富に含む貴重な食材の一つだからです。

卵にはタンパク質が多く含まれることはよく知られていますが、ビタミンやミネラルなども数多く含まれていることは意外と知られていません。ビタミンA、B2、B5、B12, 葉酸、リン、セレニウムなど体調を整えるために必要な栄養素が数多く含まれています。

近年では鶏の飼料にこだわった鶏卵業者も増えており、こうした業者が生産する卵には、ビタミンDや魚脂のEPA/DHA などを含むものもあります。 卵1個あたりには約200mg程度のコレステロールが含まれています。これは推奨1日摂取量の60%程度です。

また食品中のコレステロールは血液中のコレステロールを上昇させる真犯人ではありません。真犯人は、トランス脂肪酸など他の食品に含まれる成分です。卵によって人間の血液中のコレステロールが上昇したというデータはどこにもありません。

ゆで卵、目玉焼き、スクランブルエッグ。好みは様々でしょうが、卵の調理方法はどれが良いのでしょうか。栄養素が最も損なわれていない食べ方は、黄身がトロトロの半熟ゆで卵と言われています。温泉卵もこれに該当します。一方スクランブルエッグでは、黄身の成分が酸化しやくなり、せっかくの栄養素が破壊される可能性が指摘されています。 1日1個の卵は健康増進に役立ちます。大いに卵を食べたいものです。

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