COVID-19 対策

昨日、新型コロナウィルス対策について、政府から公式のコメントが出ました。その中に、「空気感染のリスクはなし」とありました。 空気感染とは、患者の体内から放出された飛沫から、粘液や水分のほとんどが失われ、ウィルス本体が気流によって運ばれて感染源となることを意味します。

飛沫粒子は水分を含むため、さほど遠くまで飛散することができません。せいぜい2m程度飛んだ後に落下してしまいます。一方水分が失われたウィルス本体(飛沫核とも呼ばれる)は、風に乗って数メートル以上の距離を拡散します。 しかしウィルスの性質上、本体がむき出しになったままでは、表面にあるタンパク質が変性し、病原性が大幅に低下すると言われています。

今回のCOVID-19も、空気や紫外線に直接晒されてしまうと、さほど脅威ではないと考えられます。これが政府の出したコメントにある「空気感染のリスクはなし」の根拠です。 マスクを着用する意味は、飛沫感染を防ぐ目的にあります。飛沫はウィルス本体を水分でコーティングしたようなものですので、マスクの隙間を通り抜けることができないほどの大きさになっています。

感染者は他の人にウィルスを移さないために、また非感染者は感染者からの飛沫を防ぐ目的でマスクを使用することに意義があります。 使い捨てマスクが入手困難な場合には、かつてのようにガーゼなどを利用した手作りマスクを利用することも有益だと思いまが、すでに手作りマスク用の素材も不足気味と聞いて驚いています。

COVID-19には空気感染のリスクがありませんので、過度な予防対策は無用と考えるべきです。手洗い、うがい、洗顔など通常の予防対策で接触感染を防ぐこと、外出時にはマスク着用で飛沫感染を防ぐことがポイントです。そして免疫力を維持するような生活習慣を心がけることが大切です。次週は免疫力を上げる生活習慣について述べます。

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